
ビザンチン将軍問題とは、複数のコンピュータ等が通信しあう際に、何らかの原因で偽の情報が伝わる可能性がある場合に、全体として正しい合意を形成できるかを問う問題です。
ビザンチン帝国で、何人かの将軍が軍を率いてある都市を囲んでおり、互いに使者を送って、攻撃するか撤退するかについて結論を出したいと考えているときに、将軍の中に偽の情報を流す者がいても正しい合意が形成できるか、というのが定義になっています。
ビザンチン将軍問題が発生しても正しく動作するシステムを、ビザンチン・フォールトトレランス性があるといい、その応用例として電子マネーシステムのビットコインがあります。
ビットコインは仲介者なしに、ユーザー間で直接取引を行います。悪意のある攻撃者が取引履歴を書き換えようとしても困難になるよう、ビットコインはプルーフ・オブ・ワークという考え方に基づいて堅牢性を保っています。